瞬間まめ知識

誰かに話したくなる驚きの豆知識をすぐに吸収できます!

食パンは冷蔵庫に入れる?保存方法について分かりやすく解説

食パン

冷蔵庫で食パンを保管する方が少なくありませんが、この方法が実際に食パンの鮮度を保つのに役立つのでしょうか?今回は、食パンを冷蔵庫で保存したらどうなるかを解説し、最適な保存方法についてお伝えします。

食パンを冷蔵保存するとどうなる?

多くの家庭の冷蔵庫にはさまざまな食品が保管されており、中には食パンを冷蔵している場合もあります。

冷蔵庫での保管は、カビの生育を抑えるために一定の効果があります。カビは20度から30度の温度と80%以上の湿度で繁殖しやすいのに対し、冷蔵庫内は通常2度から6度で、湿度も約60%です。このため、常温に比べてカビの生育が遅くなる傾向があります。

一方で、冷蔵庫内で食パンを保存すると、食パンの質感に影響が出ることもあります。食パンの主要成分であるでんぷんとグルテンは、水分が減少すると劣化または硬化し、食パンが固くパサパサになる原因となります。

さらに、冷蔵庫に保管されている様々な食品の匂いが食パンに移りやすいのも問題です。食パンは周囲の匂いを吸収しやすい特性を持っているため、他の食品の匂いが食パンに移るリスクがあります。

冷蔵庫だと日持ちはするが味は落ちる

市販の食パンは通常、消費期限が3日から5日程度です。保存の条件や季節によって持ちが異なり、例えば秋冬の冷え込みと乾燥した時期には最大で5日持つこともありますが、夏場は翌日にカビが生える可能性もあります。

冷蔵庫内では、温度と湿度が安定して保たれるため、食パンは1週間程度もつ場合もあります。ただし、この保管方法では食パンのフレッシュな風味が損なわれてしまうため、食べられる状態であっても美味しさは同じではないという点に注意が必要です。

消費期限と賞味期限について

冷蔵庫で保管された食パンは、消費期限が2日から3日を過ぎても安全に食べられることがあります。これは冷蔵庫がカビの成長を抑制する環境をつくっているです。

ただし、食パンにカビが生えていないといっても、もし酸っぱい匂いや異臭、ほこりっぽい感じがする場合は、それが腐敗の兆候ですので、食べることは避け、すぐに廃棄することが重要です。

また、市販の食パンに記載されているのは通常「消費期限」であり、これは「賞味期限」とは異なります。賞味期限は食品が最も美味しい状態で食べられる期間を示し、消費期限は食品が安全に食べられる最後の日を指します。冷蔵で食パンを保存すると、消費できる期限は延びるかもしれませんが、賞味期限は短くなる傾向にあります。ですから、食パンは適切に保管するか、期限内に消費するように心がけましょう。

冷凍は食パンの保存に適してる

冷凍は食パンの保存に適してると言えます。0℃以下で保存することにより、食パンの品質劣化が抑えられ、保存期間も延びます。さらに、冷蔵するよりも冷凍した方が味を保持することができます。

食パンを開封後にラップで包んで冷凍するといいでしょう。

食パンの冷凍保存方法

食パンを冷凍する際には、空気に触れないようにラップやアルミホイルで1枚ずつ丁寧に包みます。それをさらにジッパー付きの袋に入れて冷凍します。専用のパン保存袋があれば、より便利に保存できます。

食パンの解凍方法
冷凍した食パンは、トースターで直接焼くことができます。トースターで焼くことで外側はカリッとし、中はしっとりと仕上がります。アルミホイルで包んでいた場合は、そのままトースターに入れて加熱すると、熱が均等に伝わります。

自然解凍する場合は、室温で約1~2時間、冷蔵庫で約2~3時間で解凍できます。電子レンジを使用する場合は、アルミホイルやラップを取り除き、耐熱皿にのせて約30秒加熱します。加熱が足りない場合は追加で温めてください。

冷凍したトーストでのレシピ
冷凍食パンを利用したレシピも多く、食パンに具材をのせてラップで包んで冷凍する「冷凍トースト」は大変便利です。パンを使ったグラタンやピザトーストなどの食事向けから、甘いデザートまで、多様なレシピが楽しめます。

食パンは常温での保存が可能

数日以内に食べきる場合、食パンは冷蔵庫ではなく常温で保存しても問題ありません。

常温で食パンを保存する際のカビ防止策
  • 食パンの間にキッチンペーパーを挟むことで湿気を吸収する。
  • アルコール度数の高いお酒を少量スプレーするとカビ予防になります。このアルコールは加熱時に蒸発します。

しかし、部屋の温度や湿度、季節によっては保存の適性が異なるため、開封後は早めに消費することが望ましいです。また、パンの種類によっても保存方法は異なるため、確認が必要です。

ちなみに、惣菜パンや菓子パンなど、保存料をほとんど使っていないものは、購入日に消費するのが基本です。これらは生の野菜やハム、果物、クリームを含むため、日持ちはしません。

高温多湿や直射日光を避け、20度~25度の温度で保管してください。夏場や暖房が効いた真冬では保存条件が異なるので注意が必要です。暑い時期は、食パンを早めに消費するか、長期保存が必要な場合は冷凍がおすすめです。

開封後はできるだけ早めに食べる

スーパーやコンビニで売られている市販の食パンは、消費期限後もカビが生えにくいことがしばしばあります。これは「保存料がたくさん含まれているのでは?」と思うかもしれませんが、実際には大手のパンメーカーでは製造過程でカビの胞子が付着しないように厳格な管理が行われています。

カビの胞子がなければ、食パンにカビが生えることはありませんので、開封前の食パンは比較的安全だと言えます。

重要なのは開封後の管理です。空気中にはカビ胞子が含まれている可能性があるため、食パンは開封後すぐに食べることが推奨されます。また、食パンを常温で保存する場合は、空気が触れないようにしっかりと密閉して保管することがカビ予防につながります。